セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

習わし「餅撒き」 |2021.05.15

餅撒き

近所の建前で餅拾いの経験はあるだろうか?
餅撒き(餅投げ)は、災いを払うために行われた神事である。座って取るのか、立って飛んでくる餅をキャッチした方が成果が上がるのか、友人とさながら作戦会議をしながら今か今かと餅撒きの始まりにワクワクした。大人たちはどれだけお餅を撒くのかでその家の格や経済性を評価していた。だから自分事になった時には、何俵分のお餅を撒くかで世間や相場を意識するのであろう。幸せのお裾分けというよりも見栄を張ったり、世間体や村八分を恐れていたのかもしれない。家を建てる一大事を
ひがみやっかみという災いから守るには必要な知恵だったのでしょう。

習わしとして

神事とされるから、ここでも、投げ手は施主、親族、棟梁で女人禁制である。神様はよほど嫉妬深いのでしょうか。
この風習は地域によっても違うようだ。木の札に書かれた日本酒などと後ほど引き換えたり、掛け声をかけるところもあればひたすら無言で投げるところも。紅白のお餅は、赤は赤ちゃん、白は死装束を表し、人生の流れを表しているともされるようだ。中にはお餅は365個とか、お金は365枚とする地域もあるようだ。また餅投げをやる風習のない地域や、最近はしなくなったねと言われる所もある。衛生上の問題、建設資金の使い方、近所関係、駐車場やケガや事故の可能性など様々な要因は考えられるが、非日常のお祝い事や祭りが姿を消していくことは寂しい気もする。上階から近所を見渡し、近隣の方々が集まる姿を見て、一国一城の主となる喜びと、そこで生きていく覚悟を持つこと、そして神々や地域にお披露目も兼ねて感謝する経験はそうそうあるものではない。無くして欲しくない習わしである。これからも受け継がれて欲しい。