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住まいのコラム

衆議院解散からみる今後の住まいづくり |2026.02.15

 近年、日本経済は大きな変化の渦中にあります。高市総理の衆議院解散選挙を経た政治環境の不透明感に加え、住宅ローン金利の上昇や為替の円安傾向が続いています。また、世界的な地政学リスクや輸出規制の動きがサプライチェーンにも影響を及ぼしています。こうした環境変化は、これから家づくりやリフォームを考えている人にとって、コスト感や計画の見直しを迫る重要なファクターとなりつつあります。
 まず、住宅ローン金利は長らく低位にとどまってきましたが、インフレ抑制の動きや金融政策正常化を背景に上昇傾向が見られます。金利が上がると返済総額が増えるため、借入額の計画や返済シミュレーションを慎重に見直す必要があります。特に、将来の金利動向が不透明な状況では、当初から返済負担をできるだけ軽くする設計(金利タイプの選択、借入期間の見直し、頭金の確保など)が重要です。住宅購入・建築計画の立案段階で、ファイナンシャルプランナーなど専門家との相談をお勧めします。

 また、円安の進行は輸入建築資材価格を押し上げる要因となっています。建材の多くは海外からの調達に依存しており、為替変動がコストに直結するケースが出ています。このため、建設見積もりは為替リスクや資材価格の変動を見込んだ余裕ある予算設定が不可欠です。一部の施工会社では、材料調達の多角化や国内製品の活用によりリスクを軽減する動きもあり、用途・予算に合った最適解を探すことも賢い選択肢です。
 さらに、最近の国際的な輸出規制の動き(中国などによるレアアース・レアメタル関連輸出管理強化)が、日本の産業供給網にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。これは直接的には住宅建設の木材や鉄骨といった主要建材に即影響する話題ではありませんが、建築機械・設備、電気設備・太陽光発電システム、断熱材等に含まれる特殊素材の価格上昇を通じて、広い意味でコストアップ圧力になるリスクもあります。こうした潜在的な資材価格上昇リスクを織り込んだ長期計画も検討材料に加えたいところです。
 とはいえ、人口減少や都市の空洞化、供給過剰地域といった構造的な課題も日本の住宅市場には存在します。国の統計や分析では、新設住宅の着工戸数は長期的には下落トレンドが続くとの予測もあります。これに伴い、賃貸やリノベーション需要の存在感は相対的に強まる可能性があるため、新築一戸建てだけでなくリフォームや中古住宅の活用も選択肢として検討する価値があります。

 以上を踏まえ、これから家づくり・リフォームを考える人へのアドバイスは次の通りです:
• 将来の金利上昇リスクを見据えて、返済計画に余裕を持つ。
• 為替変動や資材価格の影響を念頭に、見積もりを取る。
• リフォームや中古住宅選択肢を含め、総合的な住まいの設計を検討する。
• 専門家(FP、建築士、施工会社)と早めに相談し、リスクとコストのバランスを最適化する。

 政治・経済環境が変わりやすい時期だからこそ、長期視点で柔軟に対応できる計画を立てることが、安心できる住まいづくりにつながります。