セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

『北の国から』が問いかける、家族とマイホーム |2026.10.01

 倉本聰さんが91歳で亡くなった。北海道・富良野を舞台に、黒板五郎と純、蛍という家族の歩みを描いた『北の国から』は、1981年の放送開始から長く人々の心に残り続けている。
 この作品をいま「家づくり」という視点で見直すと、実に興味深い。五郎の家は、完成された理想のマイホームではない。丸太や廃材など、その時々に手に入るものを使い、家族の暮らしに合わせてつくり、直し、変化していく。実際、作品には「拾ってきた家」「石の家」など、五郎の家づくりそのものが物語として登場する。

 現代の住宅は、性能、デザイン、設備、資産価値など「完成時の満足」が重視されがちだ。しかし、家は本来、家族の人生とともに変わっていく器でもある。
 子どもが巣立ち、親が年を重ね、働き方が変わる。だからこそ新築だけでなく、間取りを変える、断熱を高める、使わない部屋を減らす、思い出の材料を残す――そんな「暮らしながら育てる家」という発想が、これからのリフォームには必要なのではないか。人生100年時代だからなお一層である。

 『北の国から』が描いたのは、立派な家を持つことではなく、家族がそこでどう生きるかだった。倉本さんが残した問いは、いまの私たちにも向けられている。
「どんな家を建てるか」ではなく、「その家で、どんな家族の時間をつくるのか」。これからの家づくりは、そこから考えてみたい。