セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

闇バイトの低年齢化と我が家の防犯 |2026.06.15

 栃木の強盗殺人事件で高校生4人を逮捕との報道を見て、妙な寒気を覚えた。事件そのものの残酷さもさることながら、「高校生」という響きが、これまで社会が暗黙に信じていた境界線を壊してしまったように感じたからだ。犯罪は、もはや遠い世界の話ではなくなった。
 近頃は「トクリュウ」という言葉をよく耳にする。匿名性の高いSNSで緩く集まり、指示役と実行役が切り離され、罪悪感も希薄なまま暴力へ流れ込む。かつて不良には地域の顔があったが、今は顔のない犯罪が、スマホ一台で家庭の玄関先までやって来る。

 我が家でも防犯の話が増えた。まず玄関の鍵を電子化した。宅配を装った訪問もあるから、インターホンは録画機能付きに替えた。夜は必ず門灯を点け、人感センサーも付けた。以前なら「少し大げさでは」と思った対策が、今では生活の作法になっている。
 そこで気づくのが、防犯と防災がだんだん似てきたことだ。地震への備えとして置いていた非常食やモバイルバッテリーは、停電だけでなく、防犯上の不安にも効く。窓ガラス用フィルムは台風対策でもあり、侵入防止にもなる。近所付き合いもそうだ。災害時の助け合いのためと思っていた挨拶が、「異変に気づける関係」に変わっていく。

 かつて日本には、「戸締まり用心、火の用心」という言葉があった。火事も泥棒も、暮らしの延長線にある現実だったのだろう。便利さと匿名性を手に入れた現代は、一度その感覚を忘れた。しかし社会の空気が不穏になるほど、人はまた、自分の家を自分で守る感覚へ戻っていく。
 もちろん、本当に必要なのは監視カメラの台数ではない。若者が、闇バイトや匿名犯罪へ転がり落ちない社会のほうだ。だがそれでも今夜、人は玄関の鍵をもう一度確かめる。防災グッズの横に、防犯ブザーを置きながら。